パンスペルミア仮説から卒業しよう

索引

  1. パンスペルミア仮説とは何か
  2. 生命の種が宇宙空間で分解しない謎
  3. 地球突入時に生命の種が分解しない謎
  4. 生命の種の性質が尋常ではない謎
  5. 宇宙船外壁に細菌コロニーが発見された事例の評価
  6. パンスペルミア仮説の前提に疑義あり

パンスペルミア仮説とは何か

パンスペルミア仮説とは、生命の種になるものが宇宙のあちらこちらに漂っていることを前提に、宇宙に漂っていた生命の種がたまたま地球に根を下ろした結果、地球上の生命が誕生した、との一つの考え方です。

パンスペルミア仮説は地球外生命発生説として非常にロマンに満ちた説です。

地球でもこんな所に植物が育つなんて、という場面に出会うことがあります。植物の種が遠くから旅してきて、あり得ない場所に偶然運ばれて、そこで根付いて花開く場面。なんとも素敵な場面だと思います。

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生命の起源を宇宙に求めるのは止めませんか

索引

  1. 地球生命の宇宙由来説は誤り
  2. なぜ生命宇宙飛来説を唱える人がでてきたのか
  3. 生命の由来を宇宙に求める理由がない

地球生命の宇宙由来説は誤り

地球で初めて生命が誕生したのは今から約40億年前ですが、地球における生命発祥は宇宙からきた生命により生じたとの説を唱える学者が後を絶ちません。

強く警告しておきますが、この生命宇宙飛来説はそう遠くない将来に一掃されると思います。

地球上でどのように生命が最初に誕生したのかよく分からない。どれだけ調べても分からない。

だから、生命はきっと宇宙からきたのだろう。

これがおそらく生命が宇宙から地球に飛来したと主張する方の基本骨格でしょう。

地球外からきた隕石が地球のあちらこちらで発見されていて、その隕石の中にアミノ酸などの有機物が発見されたこともあるので、きっと生命の基となるものは宇宙から飛んできたのだろう、ということでしょうか。

けれどもこれは問題のすり替えです。

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